我ながらキチガイじみたタイトルですが、本書を要約すると、そういうことになります。
目次(2017/08/14更新)
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作家・五木寛之が語る「人生の目的」
わたしと本書との出会いは、Amazonで「人生の目的」と検索したことがきっかけでした。
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意志の力を高め、いかに習慣を身につけるかということを学んできたわたしですが、ここのところ手段の目的化が心配になってきておりました。
なにかを達成するために勉強するのではなく、勉強するために勉強する、ということですね。
それではいかんだろうと思って、人生の目標・目的のようなものを学ぶヒントになればと、この本をKindle版で入手しました。
人生の目的は、人生の目的を探すこと
人生の目的は、「自分の人生の目的」をさがすことである。自分ひとりの目的、世界中の誰ともちがう自分だけの「生きる意味」を見出すことである。変な言いかただが、「自分の人生の目的を見つけるのが、人生の目的である」と言ってもいい。私はそう思う。
本書のあとがきに書かれているのが、この文章です。
全体的に「生と死」という重いテーマを扱っている本というイメージです。
人生の目的が見つからないからと自殺して命を絶つと考えるのではなく、人生の目的を見つけることを人生の目的としようというスタンス。
しょっぱなから、妻に蒸発された父親と子ども2人が飛び降り自殺したダークな話から始まります。
生と死というテーマから出発して、人生の目的とはなんぞや?と考える本ですね。
天命や天職なんて探さなくていい
「天から授かった才能を最大限に活かすべき」…なんて風潮があるせいで、わたしたちはつい天職を探すことに躍起になってしまいます。
天職とは言わないまでも、「自分にとって好きなこととは?」「没頭できるものってなに?」なんて質問に答えが出ず、苦しんでいる方は多いんじゃないでしょうか。
でも、別に無理して探さなくてもいいんじゃないの?という話。
天職につける人なんてそう滅多にいるもんじゃないし、たとえあなたの周りに「好きを仕事に!」なんて人が多かったとしても、それは全体のごく一部。
世界に住む大多数の人間は、自分の好きなことも、得意なことも見つからずに人生を過ごしているんですから。
人生の目的なんて持たなくていい。
ただ生きていればそれでいい。
これが、著者の五木さんのメッセージでもあります。
目標達成を繰り返し、人生の目的を探す
わたしなりに意見を加えると、人生の目的とは、自分がつくった目標をひたすら達成していくことで、見つかるものなんじゃないかなぁなんて思います。
たとえば毎朝5時に起きることを目標にして、達成できるようにがんばる。
英語の資格取得を目標にして、試験勉強をがんばる。
そうやって努力していく過程で、人生の目的が見えてくるんじゃないかと思うんです。
だから、手段の目的化があってもいいんじゃないか、とも考えはじめております。
勉強することを目的に勉強する。
努力をするために努力する。
人生の目的なんて、自分が立てた目標に向かって走り続けることで、そのうちふと見つかるもんなんじゃないですかね。
「わたしが生きる意味とは?」
「自分の好きなこと・得意なこと・社会に一番貢献できることとは?」
そんなことをひたすら考えて悩むよりも、まずは行動!
なにか目標を立てて、達成することに専念してみてはどうでしょうか。
まとめ
本書を読むにあたっては、まえがきとあとがきだけを読むスタンスでもOKかと思います。
実際わたしも、あとがきに大事なことが書かれているという口コミを耳にしていたので、まえがき・あとがき以外はパラパラと読むに留めました。
あとがき部分には確かに、人生の目的を考えるヒントがあったと思います。
なお、こういう曖昧な話が苦手という方は、より科学的なアプローチで人生の目的を考える、『目的の力 幸せに死ぬための「生き甲斐」の科学』をどうぞ。
書評記事はこちらです。
わたしももう一度同書を読み返してみて、具体的な人生の目的の探し方を学んでみようかなと思います。
そのうえで、やっぱり人生の目的探しを人生の目的に据えるのか、考えてみたいですね。