今回はちょっと変わった内容です。タイトルにピンと来た方はぜひ!
事故や病気、災害などの不運に見舞われてしまい、一家の大黒柱が働けなくなった場合、
自分の体が動かなくなってしまい、収入源がゼロになってしまった場合、
私たちはどうすればいいのか。今回はそんなテーマを考えてみました。
きっかけは、ある友人のお父様が病気で倒れてしまったこと。現在は単身赴任先で一人で闘病生活を送っており、
友人家族は、そのお父様の勤め先の社宅に住んでいるため、安易に退職して田舎に戻るという選択肢も難しいとのこと。
その友人には、私は個人的に非常にお世話になっているので、今回友人家族に宛てたメッセージも兼ねて、
インターネットが得意なくらいしか長所がない私が、こうして文章をまとめてみました。
フリーランスを目指す私にとっては、ある日突然事故に見まわれ、仕事ができなくなった時の深刻さは、雇われのサラリーマンよりも非常に大きく
下手をすれば一気に収入が0になることもありえます。保険や生活保護が受けれないリスクも。
このエントリーは、そんな将来あり得る自分に宛てているものでもあります。
それでは、以下からどうぞ!
身の回りのものモノを手放す
まず一番に考えたいのは、身の回りのモノの処分です。
セールや割引、クーポンなどで必要以上に買ってしまった身の回りのモノはありませんか?
服や雑貨、バッグに家具、本棚に所せましと並んだ本など。
それは、本当にあなたの生活にとって必要なモノですか?
いくら収入源がなくなってしまったからといって、自分が働けなくなってしまったからといって、
いきなりホームレスまで生活レベルを落とすことは、普通の人にとっては不可能なことでしょう。
それであれば、モノを減らせばいいのです。
広い家だからといって必要以上に溜め込んだモノたち。
彼らがかつて陽の目を浴びたのは、何年前ですか?
いつか再開しようと思ってずっと保管しているフィットネス器具、
一度も開いていない実用書や分厚い専門書、
「いつか」が来ないまま10年経った予備の電源コードや未開封の医療品、
一目惚れして買ったけれどまだ一度も着ていない、タグすらついたままの衣類、
こうしたモノたち。あなたの家にもありませんか?
視点を変えてみましょう。あなたがモノになった気持ちを想像してください。
何年も前に持ち主さんに気に入ってもらえて、家に連れて帰ってくれたあなた。
家に着いた直後に暗く、ジメジメした、押し入れにしまわれてしまったあなた。
一度も持ち主さんに使われることなく、どんどん消費期限が近づいてくるあなた。
虫に食べられてしまい、糸はほつれ、日焼けで色もあせてしまったボロボロのあなた。
あなたがモノたちに行っている仕打ちは、こういうことなんですよ。かわいそうですね。
こう考えてみるのはどうでしょうか。
あなたにとってはもう魅力がなく、使うことはないであろうモノたち。
一方で、そのモノたちを心から必要としてくれている人がいる。
あるいは、リサイクルされて分解され、もっと魅力的なモノになって、あなたのものに帰ってきてくれる。
どうでしょうか。考え方次第で、モノたちを開放してあげて、もっと幸せになってもらおうという気持ちになりませんか?
モノをリサイクルに出してあげる、もしくはそれを必要としている人に譲る。
そうすることで、モノにあふれたあなたの家はどんどんお気に入りのモノだけに囲まれ、
モノたちももっと大切に使ってくれる持ち主の所で幸せになることができる。
双方にとってハッピーな、Win-Winな結果になると思いませんか?
いまはネットが発達した時代なので、家にいながら不要なものを買い取ってくれるサービスが充実しています。
以前このブログでも紹介した、買取王子というサービスもその一つ。
あなたに襲いかかった不運を機に、モノを減らしてみませんか?
そして物質主義から離れ、本当にお気に入りのモノだけに囲まれた、精神的に豊かな生活へシフトしてみませんか?
なお、こうしたミニマリズムの考えやお気に入りのモノに囲まれた生活については、以下の本が詳しく解説しています。
ぜひ合わせて読んでみてくださいね。
引っ越しや住居費の見直しで生活コストを下げる
多くの人にとって毎月の家計で一番の負担となっているのは、家賃ではないかと思います。
都市部に住んでいれば、一人暮らしであっても最低4万円以上、住居費にかかってしまっているのです。
「家賃は収入の3分の1」などと言われていますが、仮に月収18万円とすると、
6万円が住居費に充てられてしまうということ。
…これって、なんだかおかしくありませんか?
10円でも1円でも安い野菜を求めて何件ものスーパーをはしごすることは厭わない反面、
毎月の収入の3分の1が勝手に口座から引き落とされていることに、
疑問を感じないのでしょうか?
上の例で仮に、家賃が4万円の家に引っ越したとしましょう。
すると前の家に住んでいた時よりも2万円、節約することが可能です。
毎日毎日1円でも安い食材を求めて街中を歩き回ってやっと2万円節約できるかどうかの生活と、
思い切って少し古い物件に引っ越して毎月2万円が節約できる生活を天秤にかけたら、
もちろん後者を選びますよね?
駅に近くて新築で、ロフトがついていて風呂とトイレが別の住宅での生活って、
本当にあなたの思い描く夢の生活の一部ですか?
バスに乗って移動する生活、収納が少ない生活、ユニットバスの生活でも
あなたの夢は叶えられるのではないですか?
例えば芸能界で生きていきたい人、音楽で生計を立てたい人、
医者になってたくさんの患者さんを救いたい人、学校の先生になりたい人、
あなたのその夢をかなえるために、そこまで便利な住居は必要ですか?
食事と風呂と寝ることだけがアパートでの生活。そんな人こそ改めて考えてみてほしい。
家賃が2万円安い生活が、そんなに嫌ですか?
2万円で美味しい食事を食べたり、趣味の道具を買ったり、好きな洋服を買ったりすることよりも
2万円高い住居で生活することが、そんなに重要なんでしょうか?
私は、田舎暮らしを夢見て、いま横浜でフリーになるための訓練をしています。
私のように、とはいいませんが、田舎暮らしを考えてみるのはいかがですか?
繰り返しになりますが、物質的ではなく、精神的に豊かな生活へシフトしてみることを、選択肢として考えて見て欲しいと思います。
家族や親族、友人を頼る
すこし話がそれてしまった気がします。本題に戻りましょう。
家族や親族、友人を頼って、生活の面倒をみてもらうことも、当然ですが考えておくべき手段です。
実家に戻って住ませてもらったり、少し遠方の親戚の家や友人の家に居候させてもらったり、
シェアハウスを利用するのも一つの手段ですね。
収入源がなくなって一番困るのは、やはり衣食住が充実しないことです。
あなたがまだ若いのであれば、別居していた家族に助けを求めることは決して恥ずかしいことではないですし、
親という生きものは、誰よりも子どものあなたを大切に思ってくれています。
「助けてほしい」と頼まれて、嫌という親は少ないはずです。
親孝行は少し先送りにして、いまの生活を立て直すことからはじめましょう。
親が頼れない時は、おばあちゃんおじいちゃんの家や親戚の家、親友の家に居候させてもらいましょう。
しっかりとしたマナーを示すことができていれば、あなたを歓迎してくれるはずです。
不自由な生活が嫌だ、と思えるようになったら、次項に挙げる職探しへの情熱も湧いてきます。
本当に困ったときに不自由な思いをした経験がある方が、
よりよい生活を追い求めるために活動することができるようになるのです。
今の自分でもできる仕事を探す
生活が落ち着いたら、職探しもはじめましょう。
現代のネット社会なら、ただハローワークに行くとか、アルバイトの求人に応募するとか、
そんなことをしなくても収入を得ることができる環境が整っています。
ブログやクラウドソーシングに取り組んでパソコン1つでお金を稼いだり、
過去の仕事で身につけた経験やノウハウを電子書籍やnoteに投稿してお金を稼いだり、
趣味の物に対する知識を活用して、せどりやメルマガを作ってお金を稼いだり。
敷居が高いと感じているネット収入も、始めてみれば意外とハマる人もいるはずです。
最初はアルバイトも兼業しつつ、こうしたネットを使った仕事を始めてみませんか?
始めることにリスクはありません。
もしも失敗したとしても、「ネット稼業に失敗した私が語る落とし穴」というタイトルで電子書籍を出版すればいいのです。
無駄な経験なんてありません。ただただアルバイトや派遣の仕事を流れ作業のようにこなすことを避ければ
あなたもたくさんの収入源を持つ人間になれるはずです。
体が不自由になってしまったり、病院での生活を強いられてしまった方にも
こうした方法の一部は実行できるのではないかと思います。
まずは、ブログやクラウドソーシングってどうやって稼ぐの?
という疑問を、Google検索で調べてみることから始めてみましょう。
国のセーフティネットを使う
最後に、日本という国の、充実したセーフティネットを活用することをご紹介します。
詳しい制度の内容や申請方法は専門家にお任せするとして、
収入源をなくしてしまったあなたが受けられる国の制度についてみてみましょう。
前の職場で雇用保険に加入しており、失業保険を受けられる資格があるのであれば、
病気やケガでの退職の場合に「傷病手当」が受けられます。
身内に頼ることができず、働けない理由があって、資産も持っていない場合には
「生活保護」受けることも可能です。
他にも就職支援や生活支援のための制度、時には自己破産という制度を利用する権利があるかもしれません。
こうした制度についてネットや本を駆使して調べるのももちろん大切ですが、
まずは現在住んでいる公的機関の福祉課を頼ってみましょう。
もしかしたら、あなたの生活にピッタリの制度を
紹介してもらえるかもしれません。
「どうせお役所仕事だから相手にしてもらえない」
なんて考えている暇があるなら、まずは市役所に行ってみることです。
相手にしてもらえなかったなら、公的な制度を頼る選択肢が一つなくなり、
ほかの選択肢が明確になってくる、ということなんです。
たくさんありすぎた選択肢が、少しずつ狭まっていくイメージですね。
最終手段として、ホームレスになったっていいじゃないですか。
ホームレス=不幸なんて思い込みもやめて、
あなたが本当に求める幸せとは何か、
お金や住まいやプライドなど、どれは捨ててもいいのか、どれは必要不可欠なのか、
少し立ち止まって考えてみませんか。
さて。ということで今回の記事はこれで終了です。お楽しみいただけましたでしょうか?
テーマは収入源がなくなってしまった時にすべきこと、としましたが
普通の生活をしているあなたにとっても、なにか得ることのできることがあったのではないでしょうか?
もし、私の文章で1つでもなにかを得られたのなら、とても嬉しいです。
それでは、今日はこの辺で!