「1時間で10,000文字」なんてタイトルをつけましたが、ぶっちゃけ私がこのスピードで文章を書けるってわけじゃありません。がんばって書いても、せいぜい1時間5,000文字くらい。
でも、仮に1時間10,000文字書けるようになれば、文字単価1円で時給1万円を超えられるってことになります。そこでこの記事では、私が個人的に考えている1時間10,000文字レベルのWEBライターになるための方法について紹介しようと思います。
音声入力を使いこなすことが、スピードアップの鍵
まずWEBライター初心者〜中級者におすすめしたいのは、音声入力を使って文章を書くことです。WEBライティングではパソコンのキーボードを叩いて文章を書くのが普通ですが、音声入力の威力はバカにできません。
多少コツを掴む時間は必要ですが、1時間3,000文字くらいなら音声入力を使って簡単に書き続けることができます。インタビュー原稿の書き起こしをやったことがあるなら理解しやすいと思いますが、人の話すスピードはタイピングの速度を大きく上回るからです。
私も人が話している動画を参考に文章書くことがありますが、一言一句漏らさないように入力するなら必ずどこかで一時停止しないと書けないくらい。要点だけメモするとかにしないと、リアルタイムで文章に書き起こすってのは不可能です。
逆に考えれば、人のしゃべるスピードはそれだけ速いってこと。喋った文章を文字に起こしてくれる音声入力機能を使えば、下手にタイピングを学ぶよりも圧倒的にライティングスピードを高められるでしょう。
短時間でライティング力を伸ばすなら、音声入力がベスト
もちろん、音声入力にもデメリットはあります。たとえば、声を出してパソコンやスマホに入力する必要があるため、カフェとかレンタルオフィスとかでは基本的に使えません。
なので音声入力は、自宅でのライティング専用に使うしかありません。それでも、パソコンに弱い素人がよーいドンで学び始めた場合、キーボードを使ってタイピングするよりも、音声入力を使ったほうが圧倒的に成長が早いことでしょう。
キーボードを見ないで打つブラインドタッチなんて、下手したら習得に数年かかることも珍しくありません。でも、音声入力なら1週間も使えばコツを掴んで使いこなせるはず。
習得にかける時間や労力に対して、めちゃくちゃ恩恵が大きいのが音声入力っていう仕組みです。
圧倒的に疲れにくいのもメリット
パソコンの画面を目で注視しながら、指先でキーボードを叩くってのが従来の入力方法。これだと、どうしても目や手先の疲れがたまってしまうっていう欠点がありました。
誰でも一日中パソコンに向かって手を動かし続ければ、肩が凝ったり指の関節が痛くなったりすることがあるはず。でも、音声入力ならそうした疲労からも解放されます。
キーボードを叩くのは、誤変換とか余分な文字の削除のような最小限の作業だけ。音声入力中は画面を注視する必要がなく、あさっての方向を向いていたり、目を閉じていたりしてもOKだからです。
個人的にはこのメリットが一番大きいんじゃないかと思っていまして、今でも一日に大量に書く予定があるときには、必ず音声入力を使います。
私のおすすめは、iPhoneやMacで標準で使えるAppleの音声入力ですが、GoogleドキュメントとかAndroidスマホで使えるGoogle音声入力も使いやすいです。あとはSimejiって手もありますね。
どれも無料で使えるんで、まずは一度全部の音声入力を試してみるのがおすすめです。
悩む時間をゼロにすれば5,000文字は難しくない
音声入力を使えば、1時間に3,000文字くらいは簡単に書けるようになってくると思います。それ以上の世界を目指すなら、文章を書いているうちに「悩む」時間をゼロにしていく必要があります。
ある程度音声入力とかタイピングのスピードが上がってくると、単純な文字入力のスピードは上限に達します。そこからさらに書くスピードを高めるなら、書くべき内容を考えているせいで手が止まってしまう時間を、できるだけ少なくするのが大切です。
たとえば、「この本を一言一句漏らさずにしなさい」と写経を指示されたら、きっとある程度タイピングや音声入力に慣れていれば、余裕で1時間5,000文字のスピードに達するはず。
これは文字を書き写すだけでいいから、内容を考える時間をカットできているのが理由です。
タイピングを磨けば、シンプルに叩くだけで速くなる
ちなみに私は、ローマ字入力のタイピングだけで5,000文字のペースに達することが可能です。きちんと書くべき内容の整理がされており、資料も充実していて、集中して仕事に取り組める環境なら2時間で10,000文字だって書けます。
ただ、私は小学生の頃にパソコンのオンラインゲームにハマって以来、タイピングは10年以上続けてきた人間です。もちろん10年間毎日キーボードを叩いてきたわけじゃありませんけども、10年間やってきて1時間5,000文字が上限なんですよね。
今からタイピングスピードをあげようって考えるなら、仮に私と同じペースでやったらこの先10年かけないと1時間5,000文字には乗らないってことです。めっちゃコスパ悪いですよね。
その意味でも、ほんの1週間程度で使い方をマスターできる音声入力は、WEBライター全員が学ぶべきスキルだと思います。特にタイピングに自信がない人なら今すぐ音声入力を使ってください。
1時間で5,000文字書くための3つの条件
私が1時間5,000文字のペースで文章を書けるのは、まとまった資料が手元にある場合、または自分の頭の中に知識が入っている場合、そして自分の書きたいことをひたすら書く場合の3つです。
たとえば「このサイトをを参照して3,000文字の記事を書いてください」みたいな案件なら、割と素早く完成させることができます。参考にする資料が存在するなら、その資料を見ながら書けばいいだけですから。
もしくは、自分の得意分野のライティングでもスピードは上がります。私なら、心理学・会計・ペット・求人・投資といったジャンルなら、比較的手を動かしやすい。なぜなら、これらの分野なら基本的な知識が頭に入っていて、資料を参照する時間をカットできるからです。
このブログのように、自分が書きたいことをひたすら書く場でも、それほど時間はかかりませんね。これも資料を参照する必要がなく、頭の中の考えをアウトプットするだけですから。
クライアントから依頼されて記事を書くなら、「まとまった資料が手元にある場合」で執筆スピードを高めるのが現実的でしょう。実際にライティングを始める前に、いかに参考にする資料を集められるかがスピードを左右するってことです。
10,000文字を目指すなら、かな入力が現実的?
さて、ここから先は私にとっても未知の領域なんですが、1時間で10,000文字書けるWEBライターになるためのロードマップについても考えてみたいと思います。
ただ、実際問題として1時間で10,000文字書けるWEBライターを目指すのって、あんまり重要なことでありません。ひたすら1時間あたりに書ける文字数を増やすのも大事ですが、専門性を身につけて文字単価をアップするほうが、結果的には稼ぎやすいからです。
個人的には、難しいことを一切考えずに、1文字1円の単純なWEBライティングの仕事を受け続ける…ってのも悪くないのかもなって思いますけどね。
かな入力なら、ローマ字の2〜3倍に?
私が「このテクニックを使えば1時間10,000文字目指せるだろうな」と思っているのは、ローマ字入力ではなくかな入力の習得を目指すことです。
かな入力ってのは、日本語のキーボードに印字されているひらがなの通りに入力する方法ですね。 Aのキーで「ち」Iのキーで「に」が打てるって感じで。
ローマ字入力で日本語の文章を書く場合、ひらがな1〜2つに1〜3つのキーを打つ必要があります。「あ」ならAキー1回ですが、「か」ならKAの2キー、「しゃ」ならSHAと3キー打たないといけないように。
かな入力なら、基本的に全部のひらがなを1キーで入力することができます。指の動く範囲は広くなりますが、単純にキーボードを叩く回数を半分くらいまで減らせるわけですから、ローマ字入力で1時間5,000文字書ければ、かな入力で1時間10,000文字書ける可能性は十分あるでしょう。
音声入力とかな入力のハイブリッドが最強
もし私がWEBライター初心者としてゼロからタイピングを学ぶなら、まず音声入力をマスターして1時間3,000文字ペースまで持っていきます。
そのあとはローマ字入力ではなくかな入力でタイピングの練習をして、1時間5,000文字以上のペースに底上げするだろうなと考えております。ローマ字入力は絶対に学びませんね。
個人的にはかな入力を覚える労力をかけるよりも、音声入力を主体としつつローマ字入力で修正作業を行うのが現状ベストなのかなと思っています。でも、この記事を書いているうちにかな入力をもう1回学び始めてもいいのかなと思ったり。
実際にかな入力を学びたいと思ったら、このe-typingってサイトを使うのがおすすめです。
そんなわけで、1時間に10,000文字以上書けるWEBライターを目指そうって考えるなら、音声入力とかな入力の習得を目指してみてはいかがでしょうかー。