全然お金がなかった高校生や大学生の頃、「コスパ」という言葉が大好きだったように思います。コスパのいい家具とか、コスパのいいイヤホンとかをムダにAmazonで買いまくっていたように思います。
でも、最近になって「仕事に必要なものはできるだけ高価なものを買う」という思考を身につけてからは、「コスパ」という言葉を嫌いになったなあと思った話です。
「安くていいもの」より「高くていいもの」
ガジェット系の雑誌とかをみていると、よく見出しになるのが「安くていいもの特集」みたいなコスパ重視の考え方です。確かに、同じ結果が得られるのなら安いほうがベターなのは事実です。
「音が聞こえればいい」というレベルの人がイヤホンを探すなら、3万円のAirPods Proじゃなくて100円ショップで売られているイヤホンを買ったほうが幸せになれるでしょう。
でも、「できるだけ高音質なイヤホンを買いたい」って考えるなら、1万円で買えるそこそこ音質がいいイヤホンよりも、5万円10万円出して最高品質なイヤホンを買うほうが満足度が高まるはず。
下手すると、コスパがいいからと安いものを買っていると「こんなの買うんじゃなかった」って後悔する可能性も出てきます。いわゆる「安物買いの銭失い」ってやつです。
相対評価より絶対評価
そもそもコスパって言葉の根底にあるのは、商品や相対評価するっていう軸があるんだと思います。同じ1万円のイヤホンで、AよりもBのほうが音質がいいなら、Bが「コスパがいいイヤホン!」として注目される…みたいな。
でも、本当に満足度の高い買い物をするなら絶対評価で商品を選ばないといけません。同性能の商品と比べてどれくらい割安かを考えるんじゃなくて、「この商品なら絶対に目的を叶えられる!」って確信できるものを買うべきです。
たとえば私が仕事用の道具を買うときには、絶対にコスパを考えることがありません。WEBライターの私にとってはパソコンが唯一の仕事道具と言えますが、パソコンを買うときにコスパがいいかを考えたことは1度もない。
今は2020年モデルのMacBook Airを使っていますが、このパソコンを選んだのもコスパがいいからじゃなくって、「軽くて」「ハイスペックで」「指紋認証が使える」みたいな絶対評価にもとづいて購入する判断を下しています。
コスパに惑わされず、自分基準でいいものを買おう
そういう意味では、「これがほしい!」と思ったときに他者のレビュー記事とか口コミとかを参考にするのって、あまりいいことじゃないのかもなーって思います。
その商品についてまったく知らない状態で「こんな商品があるんだー」っていう好奇心のためにレビュー記事を読むのはいいけど、「この商品がほしい。他の人のレビューはどんなもんかな?」と考えるのは、相対評価に引っ張られるリスクがあるからです。
そうじゃなくて、まずはその商品についての公式情報だけをチェックしてみて、自分の中の絶対評価で「これは私にとってベストな商品か?」って考えるほうが、後悔の少ない買い物になるんじゃないかと。