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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

結局、人間関係の充実が幸福になるための最短ルートだったりする

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ものよりも経験を買う」とか、「幸福な人の周りに行く」のように、幸福になるための方法はいくつかあります。中でも王道とされ、間違いなく幸福度が上がるのが「人間関係を充実させること」だったりします。

今回は強固な人間関係を持つことによって、どんないいことがあるのかを『幸福優位7つの法則』って本から引用していきます。

もっとも幸せな人上位10%に共通するものとは?

「非常に幸せな人々」というそのものズバリのタイトルの研究がある。これは、最も幸せな上位一〇パーセントに入る人たちの特質を調べた研究である。幸せな人たちというのはみな、温暖な気候の土地に住んでいるのだろうか、経済的に裕福なのだろうか、健康に恵まれているのだろうかということを調べた結果、最も幸せな上位一〇パーセントの人たちを、他の人たちから区別している特質はたった一つであるということが分かった。

それは「強固な人間関係」だった。

まずは幸福と人間関係について。友達が多い人ほど幸せな人生を歩んでいる…というイメージは誰でも持っていると思いますが、それは案外的外れではないってことが証明されたわけですね。

地方のマイルドヤンキーと呼ばれる人たちも、あんまりお金はないけれど幸せな生活を送っている印象があります。それも、学生時代からの「いつメン」に囲まれて、強固な人間関係の中で過ごしているのが理由なのかもしれません。

個人的には友達が少ないタイプの人間で、せいぜい家族と恋人くらいしか親しい仲の人がいなかったりもします。それであんまり不自由は感じていないものの、親友があと1人2人いたら、もっと豊かな人生になるんだろうなと予想はしております。

社会的つながりが、うつを予防する

シカゴ大学の心理学者、ジョン・カシオポは、三〇年以上にわたる研究の結果、著書『孤独の科学』の中で「社会的つながりの欠乏は、ある種の病気と同じ程度に人の健康を破壊する」と断言している。精神的に有害であるのは言うまでもない。

二万四〇〇〇人の労働者を対象にした全国調査によれば、社会的つながりがほとんどない男女は、重症のうつにかかる割合が、しっかりした社会的絆を持っている人に比べ、二倍から三倍も高いというが、それもうなずける。

充実した人間関係は、メンタルヘルスの問題も解決してくれるのかもしれません。自分の悩みを相談して話を聞いてくれる人が身の回りに何人もいれば、精神的なダメージも軽減されますもんね。

一説には「孤独感はタバコよりも健康に悪い!」なんて話もあります。もともと集団の中で生きることが当たり前だった私たちにとって、1人でいることってのはメンタルにも健康にも悪いってことなのでしょう。

親友がいると15年寿命が延びる!」なんて記事も、以前書いたことがありましたね。

1通のメールが10万円の売上効果にも

MITの研究者がまる一年かけて、IBMで働く二六〇〇人の社員を追跡調査し、彼らの社会的つながりを観察したことがある。社員のアドレスブックや友人リストを、数式を用いて分析し、人間関係の広がりを調べることも行った。その結果、社会的つながりが多い社員ほど、業績がいいということが分かった。

また、人間関係の広がりの違いを数量化してみると、平均してメール一通が、約九四八ドル売り上げる効果に相当したという。人間関係に対する投資の威力がまざまざと示されたわけだ。

最後は職場の人間関係について。人間関係が良好な職場では、私たちは安心して仕事に取り組めて生産性も高まるものです。実際、社会的なつながりが多くて人間関係の輪が広い人ほど、高い成果を収める傾向にあるんだとか。

さらに、メール1通で約10万円の売上に相当するっていうのも驚きです。会社を経営する立場の人からすれば、もっと社員交流のために投資しなければ!と思わせる研究ではないでしょうか。

私はフリーランスとしてほぼ在宅で仕事をしている身分ですけれど、遠方にオフィスを構えているのではない限り、クライアント企業を定期的に訪問して、顔を出しておくのは大事なのかもしれないな、と思ったのでした。