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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

少子高齢化が若者にとって有利な社会となる理由

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少子高齢化が進むと、多数の高齢者を少数の若者で支えなければいけなくなります。その結果として、たくさん年金をもらえている高齢者は得をして、高額な税金を支払わなければいけない若年層が損をする…なんてネガティブな意見を耳にすることも少なくありません。

しかしそれ以上に少子高齢化社会における若者は、高い希少価値を持つことになります。だからこれからの社会を生きる若い人たちは、むしろラッキーだと考えていいかもよって話です。

少子高齢化で若者が損をする?

少子高齢化によって、これからの日本は高齢者がものすごく増えて、若者がどんどん少なくなっていく。これはふつう、「高齢者の年金や医療費で国の財政が 破綻 しそうになって、そのしわ寄せで若者が割を食う」と説明される。

『人生は攻略できる』という本では、中高生や大学生といった若い世代に向け、「幸福な人生を送るには?」をテーマとした話が語られています。中でも冒頭に書かれているのが上記の文章です。

私もまだ20代前半なので、「少子高齢化といわれている社会で、自分は幸せに生きていけるのだろうか?」などと考えたのはそれほど遠い記憶ではありません。とはいえ10代の頃には明確な答えなんて出せるはずもなく、「きっと大丈夫だろう〜」と楽観しながら大人になった感があります。

しかし同書では、「これからの若者は損をするどころか、むしろ有利になる」と主張します。それはなぜか?

希少なものは価値があがる「市場原理」

たしかにそういうことはあるだろうが、もうひとつ大事なのは、「たくさんあるものは価値が低く、すこししかないものは価値が高い」という市場原理だ。

これからの若者が有利に生きられることの根拠として、「市場原理」が引き合いに出されています。世界にごくわずかしかないダイヤモンドや金は、手に入りづらいからこそ高い値段がついているってやつですね。

少子高齢化が進めば、高齢者の数が増えて若者の数が減るので、高齢者の価値が低くなって若者の価値が上がる…ということになります。結果として企業は若い社員を集めることが困難になり、人を集めようとして高い給料や好待遇を用意するしかなくなる。

つまりこれからの若い世代は、今よりもずっと良い条件で働ける可能性が出てくるわけです。

これからの若者は就職先豊富!好きな仕事を選ぼう

この「需要と供給の法則」によって、若い君たちの「市場価値」はこれからどんどん高くなっていく。人手不足が深刻化する日本では、大学を卒業すればほぼ全員が就職できるし、優秀な若者を大企業が奪い合うようになった。いまですらそうなのだから、君が社会に出る頃にはさらに価値が上がって、なんでも好きな仕事を選べるようになるだろう。

そして最大のメリットが、興味のない仕事をせずにすむって点です。

就職難の時代であれば、どんな企業でどんな仕事をするのかなんて関係なく「内定をもらえるだけありがたい」と考えざるを得ませんでした。好きな仕事をしたいなんて考えていたら、就職先がなくなって就活浪人やニートになってしまうからですね。

しかし今後は働きたいと考える人に対し、企業が募集する採用枠が過剰になる。要は、私立大学の「定員割れ」みたいな現象が起こるわけです。

結果として、面接に行けば多くの企業から内定をもらえて、その中から選り好みして就職先を決定することができる。それが少子高齢化が進む時代における、若者の就職活動になりうるということです。

企業も手をこまねいているわけでなく、AIを使って人手不足を解消しようとしたり、外国人労働者を雇おうとする流れも大きくなってくるでしょうけど。それでも日本語でコミニケーションを取れる人材ってのは貴重でしょうから、やっぱり若者の優遇が続くんじゃないかと。

これからの若い世代ってかなりラッキーなのかもしれませんねー。