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「昨日の自分に教えたいこと」をテーマに書き散らしてます

「選択肢を絞る」ことで人生が豊かになる理由を画家・モネから学ぶ

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「人生の選択肢は、多ければ多いほどよい」という考え方があります。お金があれば娯楽の種類が増え、学歴があればあるだけ就職先の候補が増えるから…ということですね。

しかし私は、そんな考え方に懐疑的な意見を持っています。「選択肢が多すぎると、むしろアレコレ迷ってしまって危険」と考えているわけです。今回はそれに加えて、画家クロード・モネについてのお話です。

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1.「選択肢は多いほどよい」ってホント?

私たちの親世代なんかは、よく「いい学校へ行きなさい」「いい会社に勤めなさい」って話をします。その本質は、「人生の選択肢を広げなさい」ってことだと私は考えています。

いい学校に行って学歴を積めば、キャリアの選択肢は大きく広がります。いい会社に勤めることができれば、結婚相手だってマイカー・マイホームだって簡単に手に入ります。

若いときから努力を重ね、選択肢を広げることが人生を豊かにする。自分たちと同じように、ほとんど自由せず安定した暮らしを手にすることができる…と考えているわけです。

ほとんどの人にとっては、これは有益なアドバイスになるのかもしれません。あまのじゃく気質な私なんかは「選択肢が多すぎたら決められないじゃん!」なんて思ってしまうのです。

2.あえて「選択肢を絞る」ことで大成したクロード・モネ

人間は、まったく制限がなければ創造的にはなれないものです。画用紙が1枚渡されて「なんでもいいから自由に描いてください」といわれたら困ってしまいますよね。

一方で、「緑のペンだけを使って描いてください」とか、「人物画を描いてください」と指定され、描く内容を制限されると、途端に筆が動くようになります。

これは心理学の世界でも確かめられていることで、たとえばパトリシア・ストークスという心理学者によると、

ユニークな作風を確立している画家は、絵の題材や使う絵の具などを限定しているようだ。

というデータが得られています。その代表的な例が、スイレンの絵で知られる画家、クロード・モネです。

「選択肢を絞る」というルールをとりいれて、数多くの美しい作品を残した画家といえば、印象派の巨匠クロード・モネが真っ先に思いうかぶ。モネは六色の絵の具だけを使い、生涯で二〇〇点以上のスイレンを描き、刻一刻と移りゆく光と色彩の変化を追求した。

もし、モネが6色以上の絵の具を使っていたとしたら、あれほどまでに見る人を魅了する絵は描けなかったことでしょう。私も一度、東京で「モネ展」に足を運んだことがあるのでよく覚えています。

3.どうすればいいか迷ったときは、選択肢を絞ってみよう

同じように私たちも、モネ流に選択肢を絞ることで、人生のあらゆる面でうまくいきやすくなるんじゃないでしょうか?

  • 新しい作品のアイデアを思いつきたいなら、パソコンやスマホを制限し、ノートと鉛筆だけを手にして座ってみる。
  • 仕事に集中したいなら、誘惑の多い自宅ではなくホテルを借りてみる。
  • 就職先を決める際は、まず志望業界や外せない条件を考える。

みたいな感じで。

実際に考えてみるとわかると思いますが、「選択肢を絞る」ってのは私たちが無意識にやっていることが少なくありません。「自宅ではなく図書館で勉強する」なんて学生時代の行動は、マンガやテレビなど勉強する以外の選択肢を排除することが目的だったはず。

あらためて「選択肢を絞る」ことを意識することで、今の仕事や勉強なんかも効率的、創造的になれるかもしれません。

まとめ

以上、「選択肢を絞る」ことで人生が豊かになる理由を画家・モネから学ぼうって話でした。

私たちは「選択肢が多いのはいいこと」って思い込みがあるんで、時々選択肢の多さで迷いが生じてしまうことがあるでしょう。

そんなときは、モネが6色の絵の具しか使わなかったように、「選択肢を絞る」ことを試してみましょう。