Better Better Days

テーマは「昨日の自分に教えたいこと」。ベタベタデイズ【BBD】がお送りします。

良いマルチタスクと悪いマルチタスクの違いとは

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マルチタスクは集中力を落とし、生産性を下げる原因になることがわかっています。しかし、すべてのマルチタスクが悪ってことではなくて、たとえば家事をしながら音楽を聞くことは家事のスピードを落とすことはありません。

ここでは「意識」をどう向けるかをポイントに、良いマルチタスクと悪いマルチタスクを紹介していきます。

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1.マルチタスクではなく「タスクスイッチング」をしている

仕事のシーンでマルチタスクっていうと、一般に同時に複数の仕事を進めるやり方のことを指します。メールをチェックしながら資料を作成し、かつ電話にも対応する…なんて、一度にたくさんの案件を進められることがよしとされてきました。

なかには「マルチタスクができないやつは成功しない」なんて豪語する人も出ているほど。

しかし、私たちがマルチタスクと呼んでいるものは、実は「タスクスイッチング」にすぎない、と『SINGLE TASK』という本で指摘されています。

一般に「マルチタスク」と考えられている行為は「タスク・スイッチング」にすぎない。タスクからタスクへとせわしなく、注意を向ける先を無益に変えているだけだ。タスクの切り替えには0・1秒もかからないため、当人はその遅れに気づかない。

AとBとCの仕事を同時に進めているように見える人がいたとしても、それはA→B→C→A…と、タスクのスイッチ(切り替え)をおこなっていだけだというのです。私たちの意識は同時に2つの対象に向けることはできないものですんで、直感的に理解しやすい話でしょう。

2.意識が「スイッチ」するかどうかがカギ

とはいえ、すべてのマルチタスクが悪いものというわけではありません。たとえば、音楽を聴きながら家事をするシーンを考えてみましょう。ここでは「音楽鑑賞」「家事」という2つのタスクを同時に進めていますが、「タスクスイッチング」はほとんど起こっていません。

なぜなら、家事は意識を向けなくても進めることができるからです。お母さんのお手伝いをする子どもならまだしも、家事をする際に「まずは洗濯機に服を入れて、洗剤を計って入れて、スイッチはこれとこれを押して…」などと考えることはありませんよね。

むしろ何も考えず無意識のうちに洗濯機を回し、洗濯物を干しているはずです。家事をしている間に思いがけないアイデアが浮かんだ経験をしたことがある人も多いでしょう。なぜアイデアが浮かぶのかというと、家事のような決まりきった手順でルーチンをこなす作業の間は、脳が遊休状態になっているからです。

ルーチンワークに取り組んでいる間は、そもそも「タスクスイッチング」が起きにくい状況にあります。なのでその最中に音楽を聞いていたとしても、ずっと音楽に集中し、家事作業に意識がスイッチすることはないのです。

この「意識がスイッチする(切り替わる)かどうか」が、良いマルチタスクと悪いマルチタスクを判別する基準となります。

3.良いマルチタスクの例

私自身の例でいいますと、家事をしながらオーディオブック(本の朗読)を聞くってのは良いマルチタスクだと考えています。私は一人暮らしをはじめてからというもの、家事は自分でやってきましたんで、洗濯も掃除も洗い物もルーチンのようにこなすことができます。

家事をするために意識を向ける必要がなく、耳から流れてくるビジネス本の朗読に100%意識を向けることができる。さらに意識のスイッチングも起きませんので、集中して勉強することができるわけです。

さらに体を動かしていますんで、脳が活性化して知識がインプットされやすくなりますしね。

4.悪いマルチタスクの例

一方で悪いマルチタスクとしては、仕事や勉強をしながら音楽を聞いたり、動画を流したりすることがあげられます。特に「言語を使う活動」と「言語を使う活動」のマルチタスクは最悪。資料を読みながら日本語の歌詞が流れる音楽を聞いていると、頭の言語処理キャパがパンクしてどっちも頭に入らなくなってしまいます。

この「言語処理」ってのは重要なキーワード。

そもそも私たちは、言語処理以外の場面でマルチタスクをおこなおうと考えることはありません。自転車を漕ぎながら歩くことができないように、運動+運動というマルチタスクは物理的に不可能ですが、運動+言語や言語+言語のマルチタスクは容易にできてしまいます。

家事とオーディオブックの例のように、運動+言語は良いマルチタスクに分類されます。悪いのは言語+言語のマルチタスク。目で仕事の文章を読みながら、耳でアニメの音声を聞く…なんてのは、どっちも集中できずストレスがたまるだけなんで気をつけましょう。

5.シングルタスク化して課題に取り組もう

マルチタスクのなかには良いものと悪いものがあると紹介してきました。良いマルチタスクがあるとはいえ、それがベストというわけではありません。家事をしながらオーディオブックを聞く、ってのは確かに生産性を落とさないやり方ですが、一番いいのはシングルタスクで取り組むこと

SINGLE TASK』では、こんな風に提案しています。

私たちには過去を変えることも、未来を予言することも、他人を意のままに動かすこともできない。ただ、いまという瞬間、シングルタスクに集中し、自分の人生、仕事、周囲で渦巻いている世界を、よりよい方向に向けることだけが可能なのだ。

マルチタスクをやめてシングルタスクを進めれば、集中力がアップして仕事の成果があがるだけでなく、幸福にも直結します。「いま、ここ」を生きることにつながりますんで、積極的に取り入れたいやり方です。

シングルタスクのコツは「Aだけやる!」と意気込むよりも「A以外はやらない!」を目標にすること。シングルタスクについてもっと詳しく知りたい方は、「【シングルタスク入門】マルチタスク(タスクスイッチング)をやめて集中力を最大化する方法」の記事をどうぞ。

まとめ

というわけで、良いマルチタスクと悪いマルチタスクがあること、そしてシングルタスクが一番のやり方であることを紹介してきました。

私も手持ち無沙汰になるとついついマルチタスクの罠にハマってしまい、アニメを見ながら作業しようとすることが多々あります。でも、そんなときってアニメも楽しめないし、作業も思ったように進まないしで、ストレスがたまる一方なんですよね。

少し自制心が必要になりますが、なるべくはシングルタスクで日々を過ごすようにしましょう。