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【体験談】私が抱える「社会不安障害(適応障害)」ってこんな病気

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当ブログでは何度か触れてきましたが、私は数年前から「社会不安障害」という疾患を抱えています。セカンドオピニオンでは「適応障害」とも診断された私の症状は、特定の条件下で吐き気や動悸に襲われるというもの。

今回は発症するきっかけと、現在の状況、働き方について体験談を紹介していきます。

1.社会不安障害、適応障害とは

社交不安障害(SAD、社会不安障害、社会恐怖)とは、人前で何かをすると緊張してしまい、ひどく苦痛であるか、それから逃げてしまう、避けてしまう状態(避けてしまうことが必須ではありません)のこととされています。
引用:http://nanba-nagata.com/medical/syakouhuan/sad-treatment/sad-treatment01/

私が抱える「社会不安障害」とは、上記のようなものです。

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。
引用:http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_adjustment.html

ちなみに「適応障害」についてはこんな定義。適応障害という大枠のなかで、特に「人前」という特定の状況下でメンタルが不安定になってしまうのが、社会不安障害であると捉えています。

私は最初に訪れたメンタルクリニックで「社会不安障害」と診断されましたが、その後セカンドオピニオンでは「適応障害」とも診断されました。どっちも間違いではなさそうです。

私の場合、具体的には「人と食事をすること」に異常な苦痛を感じてしまう症状で苦しんでおります。過去には何度かバイト先の人とか、インターン先の会社の人とかと会食をする機会があったのですが、途中で席を立ってトイレで嘔吐してしまうことがほとんど。

病気のことを知っている人が同席している場でも、やっぱり途中で血の気が引いてしまって、目の前が真っ白になるとともにトイレに駆け込んでしまう…というパターンなんですよね。

会食の場で調子が悪くなってしまう過去の経験と、「こんな場所で吐いたりしちゃダメだ」という強迫観念的なものでいっぱいいっぱいになってしまって、いつしか人といっしょに食事をすることを完全に避けるようになります。

とはいえ、自宅でひとりで食事をしているときはなんともなくて、むしろ人より多めに食べることすらあります。あくまでも人の目があるかどうか、が私の場合重要であって、昔から人の目を気にするタイプだった性格にも関連するのでしょう。

また、食事以外にひどく緊張を強いられる場面でも、動悸をともなう吐き気に襲われることが多くなりました。たとえば、企業の面接。インターンのためにカフェでカジュアルな面接に参加したことがありましたが、その際には吐き気を抑えて平常を装うのが精一杯で、まともな受け答えすらできなかったように記憶しています。

2.原因ときっかけ

そもそも私が社会不安障害を発症したのは、大学2年の頃、当時付き合っていた彼女とうまくいっていなかったことが原因でした。些細なことでケンカしたことにより、心にモヤモヤを抱えながらバイトに行った日があったんです。

その日の昼休憩の際、近くのレストランで食事をとっていると、急に頭や顔の血の気が引いていくのを感じました。「これはヤバイ…」と思いつつ、急いで会計を済ませてトイレに駆け込むと、それと当時に胃の中のものを全部戻してしまいました。

胃を空にしてしまえばどうってことなくて、その日は無事休憩を終えてバイトに戻り、家に帰っても普通に夕食を食べ、いつも通りの日常をすごしていました。

しかし気づいてみると、外食をしようとすると反射的に吐き気に襲われるようになってしまう体質になったことに気づきます。大学2年の事件をきっかけとして、社会不安障害に長らく悩まされることになったわけです。

3.現在の症状

初期の頃は外食をする時だけに症状が現れ、外食という場→吐き気→動悸という順番で症状が起きていました。「また吐いたらどうしよう…」という気持ちで不安になり、動悸が起こって気分が悪くなってしまいました。

しかし、今ではもう少し発症する場面が拡大されてまして、いつもより緊張している場合にも、強い吐き気と動悸が襲うようになります。緊張→動悸→吐き気という順番で体調不良になるイメージでしょうか。

後述しますが、今ではほとんど外に出なくてもいい生活をしております。他者とのかかわりも最低限になるよう暮らし方を工夫しているため、現在ではそれほど症状に悩まされる機会は多くありません。

私の場合は「人の目」がトリガーとなって症状がキツくなるっぽいことが判明しているので、なるべく人の目を気にせず生活できる時間とスペースを増やしているわけです。結果、まったくもって症状は治っていませんが、1日中病気のことは忘れて快適に暮らすこともできるようになりました。

4.心療内科には行ったけど…

もちろん、心療内科には何度か通っています。大学に通っていた横浜でも、引っ越してきた仙台でもメンタルクリニックを受診しました。どこで問診を受けても、やはり社会不安障害、もしくは適応障害と診断されています。

そこでは例外なく投薬治療を進められるのですが、私は薬には頼りたくないって思っている人間でして、特に精神に影響を及ぼすようなものを体に入れたくない、っていう思いが強かったりします。

受診したクリニックのひとつで処方された薬にて、重い副作用に悩まされた経験もあって、治すのであれば「認知行動療法」とか、「マインドフルネス」とか、「運動療法」みたいな方法をとりたいと考えているんです。

しかし、受診したクリニックの精神科医の方々は、あまりそういったやり方には積極的でないようだったうえ、うつ病ではない不安障害の場合、認知行動療法は健康保険の適用外ともいわれてしまいました。

5.自宅でできる働き方を探求

あんまり薬には頼りたくないし、その他の方法はお金がかかったり専門家を探すのが難しい…。ならばどうするか。

私が出した結論は、「完治を目指さない!」ということでした。私が症状に悩まされるのは、人前(で食事をする)という特定の状況下においての話です。だったら、それが自分なんだって受け入れて、人前に出ないで外食しない生活を送ればいいじゃない、というのが私のモットーです。

具体的には、以前から興味があったクラウドソーシングにて仕事をもらい、生活費を稼いでいます。完全在宅で仕事ができ、2年ほど継続して続けた結果、少しずつ貯金ができるほどの収入を得ることにも成功しました。

とはいえ、「人間は本来社交的な生き物なはず!」という思いも捨てきれずにおりまして、時々心理学や認知行動療法についての専門書を読み、自己流で症状改善のために努力している感じです。

嫌われる勇気』では、人間の悩みはすべて対人関係の悩みである、と書かれていました。それと同時に、幸福の源泉は対人関係にある、ということも述べられています。願わくは、人前でもしっかり食事ができ、健常者と同じように会話を楽しみ、友人とのかかわりから幸福感を得られるようになりたいものです。

まとめ

というわけで、私が抱える社会不安障害について、体験談としてこれまでの経験を書いてきました。なにか得られるものはありましたでしょうか。ちなみに、発症してまもない時期に書いた体験談も別にあります。

https://note.mu/nogunori/n/na00a6abcbad8note.mu

こっちの方がリアルな文章で臨場感がある…かもしれません。笑 社会不安障害についてもっと知りたい方はぜひご一読ください。また、私が社会不安障害の吐き気を抑えるために使っている「ミンティア」についても、過去の記事で取り上げています。

nogunori.hatenablog.com

吐き気を抑えるための特効薬として、今でも時々使用しているアイテムですので、同じ症状に悩んでいる方は試してみてくださいませ。

以上、『【体験談】私が抱える「社会不安障害(適応障害)」ってこんな病気』という記事でした。

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