パスワード管理、どうしてますか?
私はずっとEvernoteでパスワードの管理をしてきた人間なんですが、最近1Passwordがサブスクリプション制に移行したことを知りました。8000円近くする買い切り版ではなく、月400円の定額制になってたんですね。
月400円ならそれほどの負担にはならないし、思い切って1Passwordに移行してみようかな、どうしようかな、なんて心情を書き出してみました。
- 1.1Passwordの初期コストが安くなった
- 2.EvernoteとChromeとキーチェーンのパスワード管理
- 3.少ないアプリでシンプル運用がベスト
- 4.1Passwordがどれだけ生産性を高めてくれるか
- 5.ひとまず30日の無料期間を使ってテスト中
- まとめ
SPONSER LINK
1.1Passwordの初期コストが安くなった
https://itunes.apple.com/jp/app/id443987910?mt=12&uo=4&at=1010lG4E (上記はMac版)
記事執筆時点では、Mac向け1PasswordのApp内課金を調べてみると、月極めサブスクリプション480円、スタンドアローン版7800円という価格でした。使える機能に大差ないと考えれば、月額課金を16ヶ月ほど続けると(480*16=7680)、スタンドアローン版の方がお得になる計算です。
サブスクリプション制になったのは2016年。実は私は、それ以前に1Passwordを試用してみたことがありました。その頃はiPhone版アプリ、Mac版アプリがそれぞれ3000円〜5000円くらいの価格だったような記憶がありまして、「パスワード管理アプリにそんなにお金かけてもなあ…」なんて思ったものです。
しかし、月額400円程度で使えるなら、ずっとハードルが低いように感じられます。8000円もの初期コストを払うよりも、月400円の方がずっと始めやすいですからね。というわけで、先日から1Passwordの使用を再開し、30日間のフリートライアル中であります。
2.EvernoteとChromeとキーチェーンのパスワード管理
(上記はMac版)一瞬だけ1Passwordでパスワード管理をしてからは、ずっとEvernoteとChromeのオートコレクト機能を中心にパスワード管理をしておりました。オートコレクトってのは、アカウントやパスワードを自動入力してくれる機能ですな。
Chromeブラウザを使ってAmazonとかTwitterのサイトを開き、メールアドレスとパスワードを入力してログインすると、「このパスワードを保存しますか?」なんてメッセージが出ます。「はい」を選択すると、Chromeの場合はGoogleに、Safariの場合ならキーチェーンにログイン情報が記録されるわけです。
そもそもパスワードなんて9割くらいWEB上で使う暗証番号ですし、ブラウザがせっかくパスワード管理機能を用意しているんだから、それを使えばいいじゃん、というのが私の考えでした。
WEB以外のパスワード、たとえばマイナンバーカードをもらったときに設定したよくわからないパスワード(確定申告の際にわからず苦労しました。笑)やら、しばらく使っていない銀行のATM暗証番号なんかは、Evernoteに記録して管理していました。
Evernoteはノートごとに暗号化して閲覧制限をかけることはできませんが、特定のテキストだけを暗号化する、って機能は備えています。なので、
- 三井住友銀行 暗証番号 ●●●●
みたいな感じで、マスキングしてくれる機能を利用しています。1Passwordのようなパスワード管理専門のサービスよりはセキュリティは劣るでしょうが、2段階認証を設定したEvernoteのアカウント内で暗号化テキストを使用しておけば、それなりに安心できるんじゃないかと思っていたわけです。
参考:https://blog.evernote.com/jp/2015/06/04/47927
3.少ないアプリでシンプル運用がベスト
ところで私は、iPhoneやMacのアプリを増やすことが我慢できない人間だったりします。iPhoneのホーム画面は、1画面に収まる量のアプリしかインストールしていませんし、Mac用アプリも必要最低限のものしか入れていません。
1週間使ってないアプリにMacのスペースを割り当てる、ってのがどうしても我慢できなくて、「あ、これしばらく使ってないな」って感じたアプリはどんどん削除する人間なのであります。同様にデスクトップにはファイルをひとつも残しませんし、ゴミ箱を空にするときにはちょっとした快感すら覚えます。
バーチャル版ミニマリストとでも呼びましょうか。
んで、そんなバーチャル版ミニマリストな私にとって、常用するアプリをひとつ増やすってのはかなりのストレスになるわけです、起動するアプリは少なければ少ないほどいいし、できればMacは出荷初期の状態で使いたい…なんて思っているくらいですから。
だから、1Passwordを導入することで、そうしたストレスを上回るほどの生産性が実現できるかどうか、ってのが1Password導入の可否を決める重大なポイントなのであります。
4.1Passwordがどれだけ生産性を高めてくれるか
(上記はiOS版)ひとまずMac向けAppストアから1Passwordをインストールし、iPhone版のインストールもすませました。スタンドアローン版は、iCloudやDropboxを使い、異なる端末間でパスワードを共有するシステム。対してサブスクリプション版は、1Passwordアカウントでパスワードデータを共有します。
たとえば1PasswordをMacとiPhoneで使おうとする場合、iCloudを介してパスワードデータを同期するのが従来の方法。サブスクリプション版なら、1Passwordアカウントさえ入れれば勝手に同期してくれるので、iCloudなしの単独運用が可能になります。地味ですがこちらもひとつのメリットですね。
それから、1Passwordアプリによるパスワード生成ツールも便利でしょう。パスワードの長さを指定して、数字を含めるか、記号を含めるかなどを設定すれば、意味を持たない長い文字列を提案してくれます。それをWEBサイト用のパスワードとして使えば、自分さえ覚えていないパスワードで安全に?管理できるわけです。
あとは、MacやiPhoneのOS、ブラウザレベルでの連携がどんなもんか、という点ですね。これは感覚的な話になってしまいますが、1Passwordを使うと、ブラウザやEvernoteでパスワード管理していたこれまでに比べてどのくらいスムーズにパスワード入力ができるのか。
あるいは、安全で長いパスワードをどのくらい確実に運用できるのかってのも重視したいポイントです。もしアプリの安定性に乏しかったら、最悪手打ちでパスワードを入力することになり、数字や記号も含めた長ったらしい文字列をポチポチしなきゃいけなくなるでしょう。それなら使わない方がマシですもんね。
その辺りを30日間のフリートライアルで試してみて、今後使うアプリとして認定するか、考えようと思います。
5.ひとまず30日の無料期間を使ってテスト中
というわけで、1Passwordの30日間フリートライアルを体験中です。まだ数日しか使っておりませんが、1PasswordのChrome拡張機能はなかなか優秀で、"コマンドキー + ]"のキーボードショートカットでパスワードを一瞬で呼び出すことが可能だったりして、予想以上に好感触です。
「1Passwordのログインパスワードが盗まれたり紛失したりしたら、ほかのパスワード全部消えちゃうじゃん」という不安感はまだまだ拭えないものの、なるほど人気なアプリだけあるなあと感じる次第であります。
ただ、Chromeのパスワード自動入力機能をオフにして運用テストしていますんで、これまで
- WEBサイトを開く→(すでにアカウントとパスワードが入力されている)→ログインボタンを押す
だったのが、
- WEBサイトを開く→"コマンドキー + ]"でアカウントとパスワードを呼び出し→ログインボタンを押す
という3ステップに増えたのが、少しめんどうかも。この辺りは慣れでしょうかね。
まとめ
- ブラウザ搭載のパスワード保存機能、Evernoteの暗号化機能でパスワード管理すれば十分では?
- 少ないアプリでシンプル運用する主義にも反することになる
- これらのデメリット・前提条件でも、1Passwordを使う価値があるかテスト中
先ほど気づいたんですが、Mac向けAppストアで1Passwordのサブスクリプションを購入すると月額480円なのに対し、iPhoneのAppストアで同じものを購入すると月額400円になるっぽい。Macで1Passwordのライセンスを購入すると、ちょっと損する仕組みになってるんですね。
ともかく、1Passwordについては日本語ユーザーの「おすすめな使い方」的な記事が少ないので、自分で使って試してみることにします。便利だなって思ったところは、後日まとめて記事にする予定でおります。
以上、『パスワード管理はEvernoteで十分?1Passwordを導入すべきか考えてみる』という記事でした。