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テーマは「昨日の自分に教えたいこと」。ベタベタデイズ【BBD】がお送りします。

週に1時間だけ自然のなかで過ごせば、ストレス解消と活力アップが期待できるぞ!

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「自然に囲まれているとリラックスできる」という感覚はだれもが経験したことがあるはずです。今回のネタ本『NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる』でも、自然の力によって幸福になり、ストレスが解消され、創造的になり、活力もアップするとされています。

「自然欠乏障害」なんて言葉もあるくらいですから、自然のなかで過ごす時間は長ければ長いほどいいのは確実。では、忙しいビジネスパーソンが自然の恩恵を受けるには、最低どのくらいの時間を緑のなかで過ごすべきなのでしょうか。

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1.都会病ともいえる「自然欠乏障害」とは

ジャーナリストのリチャード・ルーブという人が、著書『あなたの子どもには自然が足りない』で提唱した症状に「自然欠乏障害」というものがあります。

日常生活で自然に触れる機会が極端に少なかったり、もしくはまったく緑のなかで過ごさない子どもたちが、不安感が強く注意力が低下するなど、心身に問題を抱えてしまうことを指します。

人類史のうち99%の期間、私たち人間という動物は自然に囲まれて生存してきました。現代のようにコンクリートの建造物に囲まれ、ごく狭い生活圏で生活し、エアコンがきいた部屋でパソコンをポチポチする生活は、ごく最近始まった生活スタイルに過ぎません。

だから、そもそも人間がそんな暮らしにすぐさま適応できるはずがないんですよね。本来豊かな自然があることで、食べ物に困らず安全に暮らせるという安心感を与えてくれていたはずなのに、いまの都会ではほとんど緑がなくなってしまった。

そんな環境でストレスを軽減し、リラックスしろっていわれるほうがムリなことなのかもしれません。

2.自然のおかげでストレスが減り、創造的になる

大自然のなかでレジャーを楽しんだり、冒険に挑んだりすると、心身の両面においてさまざまなメリットがあることがわかっています。より健康的になり、創造的になり、不安感が減少し、思いやりの気持ちが芽生え、社交的になるという変化は、数々の研究によって証明されています。

一方で、パソコンとにらめっこして熱心にインターネットを使っていると、イライラしやすくなったり、親しい人と交流する機会が減ってしまったり、ナルシストになってしまったり、気が散りやすくなってしまうデメリットが指摘されています。

たとえば、千葉大学の生理人類学者、宮崎教授による研究では、被験者に森のなかをゆっくり歩いてもらったところ、都会を歩いた場合に比べてコルチゾール(ストレスホルモン)の値が16%下がることが確認されています。

科学誌『プロスワン』に掲載されたある実験によれば、数日自然の中で生活しただけで、創造性が1.5倍に高まったというデータもあります。なぜ創造性が高まるのかって点については、スタンフォード大学による実験が参考になるかもしれません。これは室内のウォーキングマシンで歩く場合も、大学構内(屋外)を歩く場合も、同様に創造性は同じく高まったよという内容。

自然のなかで過ごしていると、つい歩きたくなってしまう気持ちに駆られますが、この歩くという行為も創造性を高める要因になっているのでしょう。

3.におい、音、景色のすべてが要因

自然に囲まれることによってストレスが軽減し、創造性が増すのは、もちろん散歩して体を動かすからって理由だけではありません。古来より五感を使って自然と触れ合ってきた私たちは、におい・音・景色の相乗効果によって、多くのメリットを手にすることができるのです。

たとえば人間の鼻には特殊な性質があって、「ゲオスミン」という物質のにおいには特に敏感に反応することがわかっています。ゲオスミンってのは、湿った土のにおいの原因となる物質。水のありかを探す人間の祖先たちが、このゲオスミンのにおいを頼りに移動し、探索していたことがわかります。

あるいは、病院で窓から自然が見える病室を割り当てられた患者と、レンガ造りの壁しか見えない病室に割り当てられた患者とを比較した研究では、自然が見える病室にいた患者のほうが早く退院し、投薬量が少なく、ポジティブな姿勢を見せていたという結果も判明しています。

ほかにも鳥のさえずりや、かすかに聞こえる水音でもリラックス効果が得られるとわかっています。味覚や触覚についてはイメージしにくいかもしれませんが、自然の力は私たち人間の五感に作用し、におい・音・景色などいろんな情報による相乗効果で、ストレス解消や創造性の向上といったメリットをもたらしてくれるんですな。

4.都心または公園を散歩した結果

「自然が心身にいいことはわかった。でも、そんな時間ないよ」というのが、おそらく多くの人が抱える葛藤でしょう。都会生活に慣れてしまった私たちにとって、自然の効果を過小評価してしまうことも当たり前のことでありまして、なかなか自然に触れる機会を増やせないのも当然でしょう。

ところで、フィンランド国立自然資源研究所に所属するリサ・トゥルヴァイネンの研究では、次のような研究があります。

八二人のオフィスワーカー(大半が女性)に、三つの異なる場所──都心、整備された公園、森林公園──ですごしてもらったのだ。どの場所の被験者にも、三〇分間のんびりと散歩をしてもらい、その前後に一五分間、じっと座ってもらった。

80人くらいのOLさんに、都心や公園で過ごしてもらった実験ですね。その結果、都心を散歩し座って過ごした場合には、まったくストレス解消効果はみられなかったそう。一方で、公園の場合には15分座って過ごすだけでストレス解消効果が認められたんだとか。

さらにストレス軽減効果だけでなく、活力を向上させる効果についても調べたところ、

活力を上げることができるのは、都心ではなく公園、すなわち自然のなかですごしたときだけだったが、変化が起こるのは四五分かかった。

こちらは45分かかったものの、やはり自然のなかにいるとエネルギーが湧いてくるみたいです。

都心ですごすと活力もストレスの回復度も低下し、逆に公園や森ですごすと、都心ですごすより気分が二〇%上向いた。緑のある場所ですごした人は、気持ちがポジティブになり、ネガティブな感情が減り、創造性も上がったと答えた。

というわけで、気持ちを上向きにさせる効果も、創造性をアップさせる効果も報告されています。たった15分〜45分自然のなかで過ごしただけで、ここまでの効果が得られるというのは驚きです。ただ座るだけでもストレス解消が見込めるってことなんで、仕事の休憩時間には公園でのんびりするのがおすすめっすね。

5.週に1時間自然のなかで過ごそう

確実にストレスを軽減し、うつうつとした気分に風穴をあけるには「自然のなかで一か月に五時間すごすのが最低ライン。一〇時間すごせば、ますます爽快な気分を味わえるはず」と、トゥルヴァイネンは言う。

というわけでトゥルヴァイネンさんの主張をもとにすると、最低でも1ヶ月に5時間=週に1時間15分自然のなかで過ごせばOKということになります。この時間で15分〜45分の基準をクリアするならば、週に1回もしくは2回、30分〜1時間くらい自然に触れるのがいい、といえるでしょう。

仕事をしていると、30分〜1時間といったまとまった時間はなかなか取りづらいかもしれませんが、ランチタイムに少し足を延ばして公園へ行き、緑を感じながら食事をとることはできるのではないでしょうか?もしくは、退社後に少し公園へ立ち寄って黄昏れてみるとか。笑

いずれにせよ、週に1時間自然のなかで過ごすことにより、ストレス解消効果と気分を上向きにする効果が得られるって点は、フィンランドの研究員さんのお墨付きです。「最近元気がないな」という人は、ぜひ明日からでも自然が多く残る公園を訪れてみることをおすすめします。

まとめ

  • 自然に触れる機会が減少することにより、「自然欠乏障害」が起こる
  • におい・音・景色のすべてが人間の心身にメリットをもたらす
  • まずは1ヶ月5時間、週に1時間ちょい自然を感じてみよう

というわけで、『NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる』で紹介されている研究や論文をもとに、「自然はいいぞ!」という話をしてきました。子どもの頃に友達と遊んだ、学校の裏山的な場所のことを思い出しますね。

私は人前で食事ができない病気「社会不安障害」を持つ身でありまして、広義のうつ病を患っている人間でもあります。なのでこうした自然による心へのポジティブな影響の話には、少し勇気付けられるものがあったりもします。

次の休みには少し足を延ばして、森林浴ができそうな公園や森に行ってみようかと計画中。Kindleを持って行って、のんびり読書するのもいいっすね〜。

以上、『週に1時間だけ自然のなかで過ごせば、ストレス解消と活力アップが期待できるぞ!』という記事でした。

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