BBD

「昨日の自分に教えたいこと」がテーマのブログです

「専業主婦は2億円損をする」の理由と、どうすればいいかの道しるべ

f:id:rough-maker-an9:20180216220222j:plain

専業主婦は2億円損をする』というインパクト大きめなタイトルが目を引く本がベストセラーになっています。要は「専業主婦なんてなるもんじゃないよ」という本ですね。

今回は「2億円」の根拠と、専業主婦のデメリット、そして「だったらどうすればいいの?」って点を解説していきます。

SPONSER LINK

1.「2億円」の根拠は大卒女性の生涯年収

大学を出た女性が60歳まではたらいたとして、平均的な収入の合計は2億1800万円です(男性は2億6600万円)。

まず「2億円」の根拠としては、この大卒女性の生涯年収がもとになっています。これは退職金が含まれていないデータ。だいたい男性の生涯年収の8割くらいと考えれば納得できる数字です。

ただし、もっと多くもらっている人もたくさんいるでしょうし、少ない人もたくさんいるでしょう。あくまで平均的な生涯年収ですので、「そんなに稼げるわけない!」なんて感じてしまう可能性もあります。

日本はまだまだ年功序列の給与体系が残っている社会ですので、20代30代よりも、40代50代のほうが年収は多くなります。それなのに20代で仕事を辞め、専業主婦になってしまったとしたら、まるまる2億円ほどの年収を得られる可能性を捨ててしまうことになるわけです。

「いやいや、生活をサポートしたおかげで夫の年収が上がったよ」というケースも考えられます。たしかに、これまで一人暮らしだった男性が家事に費やしていた時間をスキルアップのために使えるとすれば、年収はアップするのかもしれません。

しかし、そうはいっても共働きの年収には劣ります。家事を一手に引き受けるからといって、夫の年収が2倍に上がることは、いまの日本じゃ考えにくいですから。

さらに、専業主婦になれば自由や友達を失うことにもつながります。夫や子どものために家事をして、近所のママさんとの人間関係を維持し続けることで、確実に自由な時間や友達と遊ぶ時間は減ることでしょう。

2.子持ち女性への差別

最近では、男女関係なく働ける職場も増えてきました。「時短勤務」とか、「育児休暇」とか、「社内保育所」なんてものもあると聞きます。このような制度は、ないよりはマシですが、かといってこれらの取り組みによって男女が平等に働けるかっていえばそうはなりません。

たとえば、子持ち女性向けに簡単な業務を割り振る「マミートラック」という仕事が存在します。短時間勤務でこれまで通り働けない人にとっては、責任あるポジションを任されないというのは助かることなのかもしれません。

しかし、逆にいえば「子を持つと正社員と同じ仕事はさせてもらえない」ってことでもあります。育児優先で仕事は最小限にしたいって人にはうれしい制度でしょうが、一方でキャリアも諦めたくないって人にとっては屈辱的な扱いです。

新卒で大手企業に入社したタイミングでは、男性も女性も同じ仕事をまかせてもらえることがあります。特に営業職なら、ほぼ男女の差別なく活躍できるでしょうし、場合によって女性のほうが成果を出せるところもあるかもしれません。

一見男女平等に働けているように見えますが、それは子どもを持つまで。妊娠して産前産後休暇を取り、育児休暇を取得したり時短勤務・在宅勤務制度を利用したとしても、妊娠しなかった場合と比べてキャリアに圧倒的な差が生まれます。

これは女性に限った話で、男性は子どもを持ってもほぼ変わらず仕事ができます。このあたりはまだ「女は家庭、男は仕事」という昭和の価値観が残っているせいなのでしょう。

3.じゃあどうすればいいの?

専業主婦になったら2億円の生涯年収も、自由も失う。特に子どもを持った場合にはキャリアも失ってしまう。

だったらどうすればいいんでしょうか?この問いにかんしては、かなり明確な答えを提示しています。

この問いに対するもっともシンプルな回答は、「子どもを産まなければいい」でしょう。

いや、ちょっと待てと。さすがにそれはないだろうよと。私は思いました。

だって、子どもをつくるという選択肢を我慢して幸福を叶えるよりも、社会に変わってもらい、会社に変わってもらうほうが先ではないか、と思うからです。少子高齢化社会を助長するつもりなのか、という気持ちにもなりました。

でも結局、よく考えれば子どもを産まないという選択肢は、至極まっとうな合理的な選択肢だったりするんですよね。日本社会が少子高齢化に傾いてしまう原因は女性が子どもを産まなくなり、親世代が減ってしまったことにあるわけですが、この原因も「子どもを産むと損をする」ということがわかっていたからなのでしょう。

独身で働き続ければ、キャリアを積めるし資産を形成することも難しくないはずです。たとえ結婚しても、夫婦で共働きをすれば2倍の速度で資産をつくれることになります。もちろん家事・育児にかけるコストも減り、リッチな暮らしができることでしょう。

実際、子どもをつくると自由な時間がなくなるよ、好きなことをするお金が減っていくよ、なんて話もよく聞きますし。

「子どもの寝顔をみているときが一番幸せ」という幸福のあり方を否定するつもりはありませんが、それは子どもを産んでみないと体験できない幸福です。子どもがいる生活といない生活、どっちが自分にとってよりよい人生になりうるのか、なんていうのは、そもそも比較できないものなんです。だったら合理的に考えて、お金も時間も人間関係も自由になる「独身」「子なし夫婦」という生活を望むのが当たり前でありましょう。

4.それでも子どもがほしいなら

そうはいっても、子孫を残すってのは人間にとって最上位の欲望であり、本能です。子どもがいる幸せってのは、多くの先人たちがいうように代えがたいものなのかもしれません。

たとえ仕事や趣味、ペットで埋め合わせたとしても、子どものいない老後ってのは寂しいものがあるでしょう。

そこで子どものいる人生を叶えたい人にとって解決策になるのが「子育てを外注する」方法です。わかりやすくいえば、実家の祖父母に子どもを見てもらったり、家政婦さんを雇うことであります。

うまく子育てを外注することができれば、女性も男性と同じようにキャリアを積み、自由な時間を確保することが可能になります。保育園の送り迎えは不要で、熱を出したからといって会社を抜け出す必要もなく、短時間勤務をしいられることがないんですから。

その結果、キャリアもお金も自由な時間も、そして子どもがいる人生も手に入れることができるわけです。専業主婦となってすべてを失い家庭のみに引きこもるよりも、ずっと幸せな暮らしを実現できるのではないでしょうか。

5.社会を変えるのではなく、人生を変えよう

日本社会の現状を見れば、賢い女子が出す結論はひとつです。 「結婚して子どもを産むと、なにひとついいことがない」

少子化で大騒ぎしている日本社会は、若い女性に対して「子どもを産むな」という強烈なメッセージを送っているのです。

というわけで、本書の結論部分では日本社会への皮肉が述べられています。意識的にしろ無意識的にしろ、「子どもを産むと損をする」ということを、日本の女性は知っているのでしょう。

結婚や出産をきっかけにキャリアや夢を諦めた人を身近に知っていたり、あるいはそういう人から「あなたも将来こうなるのよ」なんて苦労話を聞かされているのかもしれません。その背景には、根強く残る「女は家庭、男は仕事」の価値観があって、それが子持ち女性への差別につながっているのでしょう。

いまのこの日本社会と、古くからの価値観を覆して変革するのは、相当の時間がかかるはずです。ですから、「変わらない社会が悪い!」などと批判するのではなく、まず自分が幸福になれる方法を考えることが大切。

専業主婦や子持ち女性の立場が圧倒的に弱くなることを理解したうえで、たとえお金がなくても子どもがほしいならそうすればいいし、子どもがいなくてもじゅうぶん幸せだと思えるならその道を選べばいいんじゃないでしょうか。

まとめ

  • 子どもを産むと損をする日本社会では、「子どもを産まない」ことが合理的な選択肢
  • それでも子どもたいる人生を望むなら、親や家政婦さんを雇って「子育てを外注」するべし
  • たしかに女性への差別が根強く残る社会だけど、もっと身近な「自分の幸福」を考えて行動しよう

ここまで書いておいてなんですが、この本の著者も私も男性の書き手です。女性ではないうえ、私は専業主婦(主夫)を経験したことも、子育てをしたこともございません。

インパクトの大きいタイトルに惹かれて読み始めた本書ですが、「意外と女性への差別は残ってる」「生まれる子どもが増えないのは当然だ」という話を、男性も知っておくべきだと強く思いました。なのでこうしてブログの記事にして紹介した次第です。

少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ本書を手にとって理解を深めてほしいと思います。女性であれ男性であれ、この本で述べられていることを知ることは、いまを生きる一人ひとりの幸福な人生にも、未来の女性の幸福な人生にもつながるはずですから。

以上、『「専業主婦は2億円損をする」の理由と、どうすればいいかの道しるべ』という記事でした。