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Audibleがストリーミング再生に対応!PCのブラウザ上で倍速再生する方法も

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業界ではaudiobook.jp(旧FeBe)が最大手となりますが、オーディオブック配信サービスとして「Audible」も有名です。しかし月額1500円とやや高額で、しかもパソコン(特にMac)では聴くことができず、不便なサービスでした。

ところが最近になって、ブラウザ上でのストリーミング再生に対応したことが判明。Chromeの拡張機能を使えば倍速再生もできたので、やり方を紹介します。

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1.オーディオブック聴き放題の「Audible」

海外ではメジャーなサービスとして「オーディオブック」なるものがあります。"Audio Book"という名前から推測できる通り、「聴く本」つまり本の朗読ですね。ビジネス本や小説を中心に、プロの声優やアナウンサーの方が読み上げ、mp3ファイルで聴けるというもの。

国内では「audiobook.jp」(2018年3月に「FeBe」から改名)というサービスが最大手。私も毎日のようにオーディオブックを聞いておりまして、過去に記事にした通り、7つの習慣嫌われる勇気なんかはもう何十回も聴きました。

audiobook.jpに次いで有名なのが、今回紹介する「Audible」です。Amazonが配信するサービスの1つで、月額1500円でオーディオブックが聴き放題になるというもの。audiobook.jpは1作品ずつ買い切り型のサービスですが、Audibleは対象タイトルが全部聴き放題という違いがあります。

2.Mac以外のアプリ上でしか聴けなかった

このAudibleは、月額1500円というやや高めの価格設定が特徴で、聞けるオーディオブックの数もaudiobook.jpよりかなり劣るものでした。さらに、リリース当初はスマホアプリ上でしか聞けず、私のようにパソコンでオーディオブックを聴く派にとっては不便なサービスでした。

リリースからしばらくして、Windows10向けのアプリが発表されます。といってもよくあるフリーソフトのように.exeファイルからインストールするのではなくて、Windowsストア(Microsoftストア)からダウンロードするもの。

Macユーザーの私は、Parallelsというアプリを導入することで、Mac上でもWindows10が使えるように設定し、そのWindows10上でAudibleアプリをインストールしてオーディオブックを聞いていたものでした。

ですが、わざわざWindows10を起動しないといけなかったり、価格が高めで聞けるタイトルも少ないってこともあって、その後すぐにAudibleは解約。Amazonプライム会員なら3ヶ月無料というキャンペーンがあったので、3ヶ月終了後解約して、それからは利用していませんでした。

3.Mac/Windowsのブラウザ上でストリーミング再生に対応!

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ところが、最近ふとしたきっかけでAudibleのサイトを訪れてみると、パソコンでも再生できるよって書かれたバナーが目に入りました。「ってことは、Macのブラウザからでも再生できるんでは?」と思い、お試しとして1ヶ月Audibleに加入してみることに。

するとバナーの文言の通り、Mac上のChromeからAudibleのオーディオブックをストリーミング再生できたんです!「Cloud Player」なるものが導入されたらしく、ブラウザからでもスマホアプリを操作するイメージで聴けるようになっていました。

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使い方は簡単で、Audibleのサイトから聴きたいオーディオブックの詳細ページを開き、「ライブラリーに追加」ボタンを押せばOK。

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すると「今すぐ聴く」の表示に切り替わるんで、このボタンを押せばオーディオブックの再生が始まります。

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別ウィンドウが立ち上がって、このような再生画面が表示されます。

4.倍速で聴きたいならChrome拡張機能を入れるべし

ちなみに私がオーディオブックを聴く場合、少なくとも2倍速以上のスピードで流しています。早ければ早いほど努力して聴き取らないといけなくなるんで、集中力が高まり、結果的に本の内容が頭に残りやすくなるからです。

ところが、このAudible公式のCloud Playerでは、倍速再生機能が実装されていない様子。Audibleヘルプページをみると、

Cloud Playerには以下の機能があります。

●章送り・戻し
●30秒早送り・巻き戻し
●再生・一時停止機能
●目次(再生する章を選択できます)
●再生速度の変更(0.75倍から3倍まで選択できます)
●ブックマーク(印象に残った箇所に記録し、かつ、簡単なメモを残すこともできます)
(参照:https://audible-jp.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/9479/c/3720

とあるんですが、このうち「再生速度の変更」だけまだ未実装みたいなんですよね。近いうちに追加される可能性もありますが、現時点では倍速再生に未対応。でも1倍速で聴いていると遅すぎて眠くなってしまいます。

そこで私が試したのは、「Video Speed Controller」というChrome拡張機能です。これはHTML5ビデオの再生速度を変えてくれるアプリで、本来は動画用に使う拡張機能ですが、キーボードショートカットを使えば、AudibleのCloud Playerでも倍速再生が可能です。

具体的には、Video Speed Controllerをインストールして有効にしてから、Cloud Playerを再生しながら[D]キーを押す。すると0.1倍単位でスピードが加速していきます。逆に[S]キーを押すと、0.1倍単位で遅くなっていきます。

このショートカットを使って、[D]キーを10回押してオーディオブックを再生すれば、2倍速で聴けることになります。これならMacでもWindowsでも、ブラウザ上から快適にオーディオブックを聴けそうです。

5.Macでも快適に使えるAudibleを試してみよう

パソコンユーザー待望のCloud Playerが実装されたのはうれしいことですが、それでもまだまだ課題点はあると思います。たとえば、Audibleのサイト上では「ライブラリー」を一覧表示することができません。

「このタイトルあとで聴こう」と思ってライブラリーに追加しても、ライブラリーのみをブラウザ上で表示できないため、再度聴きたいタイトルの詳細ページに訪れないといけないわけです。これを回避するためには、ブラウザのブックマーク機能を使うしかありません。

また、Mac向けAudibleアプリが出るまでは、オフライン再生に対応していないこともデメリットといえるでしょう。オーディオブックを聴くためには常時ネット接続していないといけませんし、たくさん聴けば聴くほど通信量も増えてしまいます。

こうした改善の余地は多くあるものの、それでも私は、ブラウザ上でストリーミング再生に対応してくれたAudibleには好印象です。audiobook.jpをメインに使ってオーディオブックを聴いている私ですが、Audibleの聴き放題プランにも継続して加入してもいいかも?と思ったのでした。

まとめ

というわけで、いつの間にかAudibleがストリーミング再生に対応し、MacやWindowsのブラウザ上でオーディオブックが再生できるようになっていたことを紹介してきました。拡張機能を使えば倍速再生も可能ですので、じゅうぶん実用的なんじゃないかと。

願わくは、Mac向けAudibleアプリも早くリリースしてほしいものですね。