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それでもベストセラー本を読むべき理由

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土井英司著『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』を読みました。本好きとしては敬遠しがちな、ベストセラー本を読むべき理由が解説されていたので、自分の発見と併せてご紹介します。

 

2年間で1000本の書評を書いたとされる著者、土井英司さんの著書です。本のどこに線を引くべきかという内容をはじめ、ビジネスマンが読むべき本のリスト、著者自身が線を引いた箇所の抜粋などが紹介されています。

 

巻末には「私の引いた44の線」という付録がついており、ちょっとした名言集のようになっています。学ぶべきポイントが多かった本書でも、「流行りの"ベストセラー"から何を学ぶか」というテーマにグッときたので、ここでまとめます。

 

目次

 

「流行りの"ベストセラー"から何を学ぶか」

月平均3冊以下と言われる社会人の読書量。それよりも多くの本を読んでいる人にとっては、もしかするとベストセラー本の中身なんて眉唾もの…なんて考えるかもしれません。

 

ベストセラー本が売れる理由は、「普段本を買わない人が買ったから」という点にあります。普段本を買わない人は、普段本を読まない人。つまり、売れた本の多くは積ん読になっていることが簡単に想像できます。

 

だからといって、ベストセラー本を読まないというのは危険な考えです。なぜなら、ベストセラー本から学べることは非常にたくさんあるからです。

 

売れた要因を考える

普段本を買わない人がそのベストセラー本を買ったのはなぜか。その理由を考えるだけでも大きな意義があります。

 

表紙のデザインが良かったのか。出版社のキャッチコピーが優れていたのか。タイトルが秀逸だったのか。配色が魅力的だったのか。冒頭の文章に惹きつけるものがあったのか。などなど。

 

自分のビジネスに生かせるヒントを学ぶ

ベストセラー本は、ベストセラー本になった理由があります。その理由を見つけることができれば、自分の分野でも活かすことが可能です。

 

ベストセラー本のタイトルが秀逸だったのであれば、私のようなブロガーは記事のタイトルの付け方を学ぶことができます。デザインや配色が良かったのであれば、WEBデザインの勉強に活かすこともできるでしょう。

 

冒頭の文章に惹きつけるものがあったのであれば、書き方を真似することでツイッターでバス(多くの注目を集めること)を起こすひとことを生み出せるかもしれません。

 

ベストセラー『嫌われる勇気』から学ぶ

たとえば、『嫌われる勇気』という本がベストセラーになりましたよね。どこの書店でも平積みされていて、雑誌やテレビでも取り上げられました。最近は『幸せになる勇気』という続編も発売されましたね。

 

『嫌われる勇気』は、なぜベストセラーになったのでしょうか?実際に読んでみるとわかりますが、その内容はレベルが高く、通読するのにかなり労力を要するはずです。決して誰が読んでも理解できる…とは言えないと思います。

 

それでもこの本が売れたのは、人間関係をテーマにしたところと、コンプレックスを刺激するようなタイトルにありました。人間関係に悩まない人間なんてのは存在しませんし、「嫌われること」が好きという人もいません。

 

実際にはアドラー心理学を学んでいないと理解しにくい内容ですが、内容以外の面で優れていたポイントがたくさんあった本でした。

 

ちなみに『嫌われる勇気』は、オーディオブック化もされています。私は本で読んでもすんなりと理解できず、頭に入ってきませんでしたが、オーディオブックで耳から聴くことで、かなり理解が進みました。

 

耳で読む本、オーディオブック 「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」― 岸見一郎、古賀史健

 

ベストセラーを読むと得られるメリット

ベストセラーから多くのことが学べることはわかりました。その他にも、ベストセラーを読むことで得られるメリットがたくさんあります。

 

会話のネタになる

ひとつは、会話のネタになること。

 

「嫌われる勇気って本、読んだ?」

『まだ読んでない! どんな本なの?』

「えっとね。人の悩みはすべて対人関係にあるって断言する人の話でね…」

(実際に私が経験した会話です。笑)

 

というように、人との会話のきっかけにすることができます。専門的な本の話や難しい本は、本好きな人との会話でしか引き出すことはできません。ですが、ベストセラー本であればどんな人とも話のネタにすることができます。

 

世の中の流れを知ることができる

また、ベストセラー本を読むことで、世の中の人がどういう考えを持っているのか、流行りはどんなものなのかを知ることができます。

 

『嫌われる勇気』からは、アドラー心理学がブームになりましたよね。この本がベストセラーになったおかげで、アドラー心理学に興味を持つ人が多くなり、関連書籍やブログ記事なども増えました。

 

うまく流行の波に乗れば、アドラー心理学でちょっとした稼ぎを生み出すこともできたでしょう。これも、ベストセラー本に早い段階で触れていれば、の話です。

 

人に贈ると喜ばれる

余談ですが、ベストセラー本は人に送ると喜ばれます。その人が喜びそうなプレゼントを選んだり、その人の仕事の役に立ちそうな本を贈るのも素敵ですが、もっと手っ取り早く喜んでもらえるのが、ベストセラー本の贈り物。

 

ベストセラー本として多くのメディアで取り上げられている本には誰しも興味を持ちます。すでに買ってしまってないかチェックする必要はあるものの、お世話になっている人へのプレゼントとして活用してみるのもおすすめです。

 

SPONSER LINK

 

今日のまとめ

影響力のある書評家のなかには、ベストセラーを嫌悪し、読むべきでないとまで言う人がいる。私には全く理解できない。ベストセラーを読むことには大きな意味がある。「なぜその本は売れたのか」を見極めるだけで価値があるのだ。

ベストセラー本を読むべき理由について、参考文献の内容を交えてご紹介しました。

ベストセラー本というと、「ベストセラーだから、という安易な理由で多くの人が買っているから」とか、「内容よりも宣伝や広告ばかり注力しているイメージがあるから」といった理由で敬遠されがちですよね。

 

でも、今回の内容でベストセラー本からは多くのことを学べることを理解できました。あまのじゃくにならず、素直にベストセラー本を読んでみようという姿勢が大切ですね。

 

ちなみに今回ご紹介した内容は、『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』の162ページを参考にしました。気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

 

参考文献