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Better Better Days

明日は今日よりちょっと幸せな日を。ベタベタデイズがお送りします。

【書評】「人生ドラクエ化マニュアル」最後の1ページだけ読めば良し

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エニックス社に就職し、仕事に打ち込みながら「人生ゲーム化理論」を構築したという著者、JUNZO氏。そんな彼の理論とはどういう内容なのでしょうか?

 

 

定価5,500円のTVゲームに、面白さで負ける人生を送って、どうする!」という心にグサッと刺さる帯文もあり、Amazonで見つけてすぐに購入して読んでみました。

目次

 

定価5,500円のゲームに負けない人生を

著者が勤めていたエニックス社の代表作といえば、ドラゴンクエストですよね。定価5,500円で販売されているという、ただのゲームです。

 

そんなゲームに、子ども時代に熱中したことは誰にでもあるはず。ドラクエに限らず、ポケモンやファイナルファンタジーなどのゲームに夏休みすべてを費やしてしまった…という苦い経験があるのも私だけではないはず。

 

ところが、大人になった私たちは毎日つまらない仕事をこなしてつまらない日常を送っている。自分の人生と、ドラゴンクエスト、どっちのほうがおもしろい?と聞かれて、自分の人生だ、と即答できる人は少ないでしょう。

 

冷静に考えてみると、ドラクエよりつまらない人生なんて嫌ですよね。

 

ここだけ読めばOK

というグサッと刺さる問題提起をしてくれる著者ですが、それほど本の内容としてはそれほどおもしろいとは感じませんでした。

 

ワクワクするような目的(夢)をみずから設定し、

「世に存在する本当のゲームルール」や「マイルール」を創造的に、

ゲームプレイに活かしながら

その目的(夢)実現を邪魔してくる敵(障害)を

攻略しがいのある「楽しいパズル」や「モンスター」と捉え、

今日の今、この瞬間の、敵達との闘いを

思いっきり愉しめば、おのずと人生はゲーム化する! 

 

 

帯にある強烈な文章と、最後の第6章にあるこの209ページの文章が、本の内容をまとめています。このページと、あとはまえがきとあとがきを読めば十分かな。

 

よくある自己啓発書の中身を、とっつきやすいようにドラクエに例えた本、というイメージでした。

 

ただし、人生において上司や顧客、親戚などの人間関係に悩んでいる人にとっては有益な本になりえます。

こうした敵となる人間たちに、ドラクエに出てくるモンスター風の名前をつけてしまい、どう倒すか(逃げるか)を考えるのは非常に有効なメソッドだと思われるからです。

 

例えば、卑屈で口うるさく傲慢で、仕事終わりに毎回ラーメンを食べるせいでぶくぶくと太っている嫌味な上司を「ラーメンスライム」なんて名づけたら笑えますよね。いつもの上司の発言も、なんだか可愛らしく思えるかもしれません。

 

「ラーメンスライム」をどうやって倒すか? 菜箸二刀流で戦うイメージを想像したり、ラーメン屋のおっちゃんを仲間にしておっちゃんのスキルで倒したり…なんて想像するのもなかなか楽しそうです。

 

抽象的な「敵」をいかに倒すか

ただ、私達の人生における敵って、人間だけではないですよね。もう一人の自分が敵のこともあるし、無意識の自分であることもあります。目に見えない習慣やクセ、考え方が敵であることも多いでしょう。

 

そうした抽象的な「敵」をどうやって倒すかが大切だと私は思います。

 

お菓子ばかり食べてしまうもう一人の自分に対して「クッキーモンスター」なんて名付けることで、ついお菓子を食べようとした瞬間に気付きやすくなり、ダイエットに健康に繋がる。

そんな話が「スタンフォードの自分を変える教室」で紹介されていますが、この「クッキーモンスター」は倒すことが非常に困難です。

 

かといって逃げることでは問題の解決になりませんし、どうにか倒さなければいけない。このもう一人の自分を倒すための武器を、行動経済学の学術書から得る、という私のようなスタイルも一つだと思います。

 

他人よりも強大な抽象的な「敵」を倒すことが、自分の人生をおもしろくし、幸せにする「ドラクエ化メソッド」の肝なのではないかと思いました。

 

おわりに

この本の一番のおもしろいところは、定価5,500円のTVゲームに、面白さで負ける人生を送って、どうする!」というキャッチコピーにあります。

 

本の内容は、おもしろい!!となるほどのものではなく、「出オチ」感があるともいえますね。

しかし、自分の人生をいかにおもしろくするか、という観点から自分を見つめなおすきっかけになるかもしれません。

 

内容をパラパラ読んだら、209ページとまえがき、あとがきを読んで本棚にそっとしまうことをおすすめします。

 

出典